世間でひどい作品といわれた貞子3D
いや、さすがにリングの続編そこまでひどくないだろうと見てみるとホラー映画を借りたのにコメディかアクションの間違えじゃないと問いただしたくなる。
何名かの役者は演技が普通なのに対してモブの役者の演技があんまり上手くない。
鮎川茜の学生時代の子の演技で恐怖を感じているシーンなのにその子の表情からは何一つ恐怖を感じていますという雰囲気は感じてこない。
刑事役の田山涼成はサスペンス映画と勘違いしているんじゃないかと思わせるような演技をしてホラーを台無しにしている。
設定も微妙で呪いの動画を見たら死ぬという設定が作品上ではなんども言われるが森崎典子が死ぬまでは自殺と判断されるような死ぬ方をしているがそれ以降の 北山理沙や主人公に対しては貞子が髪の毛で攻撃してくるようになる。
しかも、呪いの動画を見つけ出して再生したのではなく勝手にPCから髪の毛が出てきているし貞子の基本設定の映像を見たら1週間で死ぬという設定はなく見た瞬間に殺される。
物理的に貞子が攻撃してくるために鮎川茜は貞子を鉄パイプで何体も倒しておりアクション映画になってしまっている。
設定にいくつか無理があり見たら死ぬ動画なのに動画を見ないと分からない情報が入ってくる呪いの動画を見たら死ぬという設定は何処へいった。
極めつけは貞子がエイリアン化していること映画が上映されるまでずっとCMなどで出演していた貞子が複数表れてしかも映画エイリアンのような化け物のようになっている。
エイリアン化しても刑事の小磯勇吾を簡単にかみ殺してしまうが鮎川茜には鉄パイプや石で簡単に倒されてしかも何十匹出てきても鮎川茜の超能力で一掃されてしまう。
作中で鮎川茜の超能力シーンは何度かあるがエイリアン化した貞子に追われるまでは鮎川茜が情緒不安定になると簡単に発動していたのに貞子のいくら追われても発動しないとはいかがなものか。
見るときは、リングシリーズではなく貞子を使ったコメディ映画としてならツッコミどころは沢山あるので楽しめるのではないだろうか。
この作品のホラー要素はほぼなく人を怖がらせようという作品ではなく驚かせようとしているだけで演出も突然の大きな音などで雰囲気的な恐怖は一切なく、演出も少々古臭くカメラアングルも常に微妙というかテレビのドラマのようなカットが多くあり演出としての意図が理解できない。
今回の映画は3Dという分野への挑戦であり、もしかしたら3Dで見ればもっとホラーとしての要素を感じることが出来たのかもしれないが2D版ではホラー映画として視聴するのは難しい作品だった。
見るならアクション映画としてみるともしかしたら面白いかもしれない。
もっと不思議なのは最近のホラー映画のエンディングは激しい曲が多いいのはなんでだろうか?