映画の冒頭で「これは2011年にネットで発覚したNASAの極秘映像を編集したものである。」紹介される。

この紹介によって作品がドキュメント風の雰囲気作品であるという雰囲気を作り出して、NASAがアポロ17号以降の計画がどうなったのかということを追いかけているように作品を見ている人を誘導している。

後半では、アポロ18号の秘密にかかわる内容が明らかになりだすと、映像に演出が悪目立ちしてくるのが残念。

映画はネットの片隅で見つかった動画を編集した作品というモキュメンタリーである。映画配給の社長であるボブ・ワインスタインはインタビューで「我々は何も撮っていない、発見したんだ。見つけたぞベイビー!」と述べている。もちろんジョークであるが作品は中盤までは映像を編集してますという雰囲気を維持しつつ作品が制作されている。

一応、述べておくNASAのアポロ計画は17号まで、18号~20号は予算不足て計画倒れになっている。

映画『Apollo18』

【作品タイトル】『アポロ18』
【原題】Apollo 18

【ジャンル】
『SF』『ホラー』

【製作国】 アメリカ/カナダ

【配給】ディメンション・フィルムズ

【公開】2012年

【上映時間】86分

【採点】3/10点

【スタッフ】

監督:ゴンザロ・ロペス・ガレーゴ
製作:ティムール・ベクマンベトフ

【ストーリー】

アポロ計画。
それは、人類を月面に送り込むという壮大な挑戦であり、アメリカの威信をかけた世紀のプロジェクト。

1961年から1972年にかけて、計6回の有人月面着陸に成功。

その快挙は、アメリカだけではなく全人類の偉業として語りつがれている。

しかしNASAは、17号をもって突然、その後も予定されていたアポロ計画を打ち切った。

あまりにも突然なアポロ計画の中止。

人類はなぜ月への挑戦をあきらめたのか?その「本当の理由」をめぐって、様々な憶測がとびかった。

そしてついに、その謎に迫る重要な映像が発見された。

それは、極秘に撮影された記録フィルムであり、公的には存在しないはずのアポロ18号が、月面へと着陸したことを示すものだった…。

その映像には、アポロ18号の乗組員が遭遇したあまりにも衝撃的な事件が記録されていた―。

Amazonから引用

【感想】

アポロ計画はご存知!

人類が初めて月に到達した計画である。人類はアポロ11号でニール・アームストロング船長が偉大なる一歩を踏みしめている。

さて、この人類が月に行ったという話は、アメリカどころか世界中で実は人類は月に行っていない!!

アメリカの陰謀論だという意見がある。

この陰謀論はアメリカ人に大人気

アメリカ人、陰謀論大好きだから

この映画の内容は人類が月に行っていないという話ではないが、「月」「NASA」「陰謀論」とアメリカ人の大好きな内容がしっかりと込められている。

もちろんその結果として映画は

製作費 $ 5,000,000
興行収入 $25,562,924

という大成功な興行収入になっている。

やったね!!

だからアメリカでは人気の映画になったんだ。

という結論でいかがすか。

この映画が黒字でアメリカで全米3300館も公開された理由として納得できませんかね。

いや、ほんとこの映画見るの辛いんですよ。

内容はネットにあった動画を編集して上映しているという前提なので、映像は1973年に撮影されたものという設定になっているの。なので映像が無駄に画質が悪い演出がされている。

ただでさえ画質の悪い映像の演出がされているのに前半は何も起きないのでただただ変化のない映像が流されるので凄い勢いで眠気が押し寄せてくる。

見ている最中に3回以上は意識が無くしているほど暇な映像となっている。もちろん、月に到着後は徐々に異変が発生して映像へ変化があるかと言えばほぼない。

だって、アポロ計画の記録映像として取っている設定なので映像が単調、3人の宇宙飛行士が記録のために記録していた映像という前提をまもるために映画としての見せ場もなく映像が眠気を誘だけ。

それでも良いところもある。

映像として月での宇宙服を着ての動作はかなり頑張っている。

重力の違いや宇宙服での動作できる範囲の演出はしっかりとしている。映画として仕方がないこともあるのだ。

文句があるとすれば着陸船はあんなに隙間のあるスペースがないと思うのだが、実際、アームストロングたちが月に行った時の探査船ではすれ違うスペースもなかった。

そういったところは映画の演出として仕方がない。

最後に言いたいことがあるのなら、ネットの流れた映像を編集したという前提なら映像がどうやって地球に戻ったのかをほのめかしてほしかった。

あの終わりでは、ネットに流れるのは無理があるだろう。

映画としての設定としてのインパクトのなさ、変化の少ない演出、想像通りのエンディングなので正直、無理に見る必要がない作品である。

一番驚いたのは冷戦時代にアメリカとロシアが繋がっていたことにびっくり設定だったよ。

ここからはネタバレ

この映画はアポロ18号を極秘裏に月に送り、月で見つかった謎の生物の実態を調べるのが目的だだった。そのために捨て駒として派遣された3人の軍人。

彼らのうち2名が月に行き、そこで秘密任務としてロシアの通信を防除する機械を設置と月の北極を探索する。

そのほかにも月の石を回収するのだが、その石は生きており蜘蛛のような生物として2人の宇宙飛行士を襲うのだった。

月の生物によっておかしくななりかけている宇宙飛行士の1人が着陸船を破壊してしまう。

彼らは月から脱出するために探索で見つけたロシアの着陸船に移動し国防省に連絡をするのだが見捨てられてしまう。

映画内でNASAが秘密にしていた月の謎の生物は石に擬態できる。しかも宇宙飛行士を襲って汚染して乗っ取ってしまう謎の存在である。これは設定にかなりの無茶がある。

この生物の行動の目的は、何を食べているのか。はたまた、実は他の宇宙人の兵器なのではなど疑問は絶えない。

だが、この謎には目をつぶろう映画と考えていたのだが・・・

物事には限度がある。

それでも納得のいかないことが多すぎる。

着陸船で月から脱出して宇宙空間の中で謎の生物はまるで超能力でも使ったかのように浮き、宇宙飛行士を襲うのである。

まてまて、こいつら超能力使いのかよ!!

設定盛り込みすぎだろ。

あとハンマーで粉々に砕かれても生きてるとか卑怯じゃないか。

アメリカの着陸船を壊した宇宙飛行士をどうしても助けようとする。その仲間思いが軍人としていかがなものなのでしょう。

本人から見捨てろと言われ、着陸船を壊され謎の生物に拉致されても助けようとするのはちょっと軍人の行動として納得がいかない行動に映画を見ながらう~むと唸ってしまう。

この映画ではNASAは映画への協力を拒否している。