「ゆるい日常アニメでしょ?」と思って見始めると、いつの間にかSFやミステリーに巻き込まれている。
『それでも町は廻っている』は、商店街コメディの顔をした“油断できない日常アニメ”です。

何気ない会話や背景、さりげない演出に伏線が潜み、見終わったあとにもう一度最初から見返したくなる。不思議な中毒性を持った作品でした。

物語の舞台は商店街の喫茶店「シーサイド」とその周辺。主人公・嵐山歩鳥を中心に、日常コメディ、SF、オカルト、ミステリーまでが自然に混ざり合い、ゆるい空気の中で次々と展開していきます。

今回は、アニメ『それでも町は廻っている』の見どころと各話の魅力を紹介していきます。

この記事で分かること

  • 『それ町』アニメの面白さと魅力
  • 日常コメディ+SF+ミステリーが混ざる理由
  • 各話の見どころと演出の楽しみ方
  • 原作漫画とあわせて楽しむポイント

漫画はついに完結したので漫画もオススメです。

「それでも町は廻っている」コンパクト・コレクション Blu-ray

登場人物

嵐山 歩鳥(あらしやま ほとり)主人公(ドジ)
真田 広章(さなだ ひろゆき)歩鳥の幼馴染
辰野 俊子(たつの としこ)歩鳥の同級生で同じアルバイト仲間
針原 春江(はりばら はるえ)同級生
紺 双葉(こん ふたば)ひとつ上の先輩
磯端 ウキ(いそはた ウキ)メイド喫茶シーサイドの店長
森秋 夏彦(もりあき なつひこ)担任の教師
嵐山 猛(あらしやま たける)歩鳥の弟
伊勢崎 恵梨(いせさき えり)猛の同級生の女の子
亀井堂 静(かめいどう しずか)古道具屋の若い女主人

これ以外のキャラはおまけで覚えておかなくても問題なし

感想(多少のネタばれあり)

第一番地「至福の店ビフォア」

コミック 第一巻第1話コミック 第一巻第2話

アニメの第一話と最終話は基本的に力が入ったものであるが、こちらも御多分をもれずに、アニメだからできる自由自在のカメラ視点で演出されるのはとても楽しい。

テーブルの下からのテーブルの上への視点の移動に、教室でのカメラが嵐山たちに寄っているようで実はほとんど動いておらず、机と椅子だけが寄ってきてフェードアウトしていく演出に作品のテイストを感じる日本のテレビドラマもこれぐらいの演出をしてほしいものである。

気になった教室シーンは『ぱにぽにだっしゅ』を思い出させるなんておもっていると監督が同じ新房監督だったので納得する。

ストーリーは、 歩鳥が働いているメイド喫茶を見に来た辰野がメイド喫茶と歩鳥のメイドとしての応対があまりにひどかったことを受けて歩鳥の教育をかってでるが真田が喫茶に通っていることを知るとアルバイトをすることを店長に申し出て働くことに決まる。

歩鳥にメイドの心得を教える際に一瞬、ゴッホの絵が出てくるがこの絵が表すように混乱を極めたギャグシーンが連続的に続く。シーサイドにかかっている絵はすべて有名な作品ばかりだが統一性は一切ない。

後半

担任である森秋にアルバイトのことを知られ、辰野がメイドの接待でその場を濁そうとする。最後は、歩鳥の行動の理不尽さに許可を取らずにアルバイトしていたことへの問題を忘れて歩鳥に理不尽の行動について問いただしはじめる。 最後に、ナレーションがとても素晴らしい。

第二番地「セクハラ裁判」

コミック 第一巻第3話コミック 第一巻第8話

AKIRAの「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」のネタはどれだけの人が元ネタを分かったのか気になるところだ。1話ほど特殊な演出はないが、コップの中に映る水に映る辰野や落ちてくる氷を通して映る警官など演出が素晴らしい。

ストーリーは、 ”歩鳥、おつかいに行くの巻”てタイトルが相応しい内容ではある。

まぁ、おつかいは達成できないところが歩鳥らしいと感じさせられるが歩鳥の行動を見ていると大人になるとなんでそんな行動をと思わせられるが高校時代を思い返すと、似たような行動をしていることを思い起こさせる。 この微妙な匙加減が日常的?な内容が面白と思うのだろうか。

後半

歩鳥がメイド喫茶シーサイドの客層を増やそうと本人は気づいていないが犯罪ぎりぎりのバカな行動、本人は気づいてないようだけどw 最後には垂れ幕をお店にかけるために作るが次回には無くなっている一発ネタ。

喫茶店の前の店はお好み焼き屋だったのかなんてどうでもよいことが感想と歩鳥がおバカであることを見ている人に印象付けるための話 前半で次の話で出てくる紺先輩が一瞬出ている。

あとは食事のツケは1年が有効期限だったような気がする。

第三番地「猫省年」

コミック 第一巻第4話コミック 第一巻第11話

カメラ視点の演出が面白いがそれ以上に最初に入るナレーションが素晴らしい話に合わせたよい語りである。その話を見た後にもう一度聞くとよい言葉をチョイスしているなと思ってしまう。

反射したり雨が映り込む演出、天井のライトからの喫茶店内のカメラ視点に雷などなど、間違いなくアニメとして必要がない物だがそれがこの作品の面白さだと思う。 作画は死ぬ思いだったんだろうなとは思うが・・・

この作品の良いところは背景や小さな箇所に気づきにくい演出が多いのがよい、一度だけですべて気づく人はいるのだろうか。 今回は目と目を掛けた一発ネタとしかいいようがない。

森秋先生の祖父が描いた絵の謎を解く話、ところどころに細かな演出があるところに注目すべき話、なのでアニメをもっと簡略化して演出する監督であったらまた話の様相もガラリと変わっていたと思われる。

森秋先生が嫌いなパソコンのイルカは世界でも最も嫌われたイルカなんだろう・・・私も嫌いだ、ヒントじゃなく答えを寄こせ!!

後半

紺先輩が登場、猫が狭いところに入ったらでてこない。 紺先輩のジャージ姿は男の子にしか見えないのは置いておいて、歩鳥と紺先輩のシーンになると雪が降っているが、雪を降らす演出はデジタルだからできる演出なのだろうか。

それとも、ひとつずつ処理しているのか?ということが気になる。 なお、玉ねぎは人間以外の生物は食べるべきではない「アリルプロピルジスルファイド」という毒素があるため絶対に動物にあげてはいけません。

第四番地「呪いの方程式」

コミック 第一巻第9話コミック 第三巻第25話

朝の番組の最後にある占いは昔ぐらい3つぐらい見ていた気がする。

大抵、見た日は最下位なことが多いような気がする。 学校での教室での演出や廊下を歩くシーンはループしているのは新房監督らしい演出が監督の個性を感じる。 ストーリー 森秋先生の子供のころの回想は理不尽だが小学校はあんな感じだった気がする。

黒板の名前を使ったネタは上手すぎるし、遠まわしながらも歩鳥の説得方法の優しさを感じるが、言われている歩鳥は理不尽に感じているだろうな”あほ”だから。 なんだかんだで森秋先生はギャグのセンスがあるように感じるのは私だけだろうか。

ちょいちょいSF思考のネタを挟むのはこれからのネタのための予備準備のような気がする。

後半

いきなり第三巻まで飛ぶのは森秋先生つながりのようで、やはり森秋先生が出る回はギャグ回として面白い。カメラ視点がコロコロと変わるのは作るほうは大変だろう。

アニメを最近になってみるようになったが、他の作品にはない細かい演出や視点を意識しているために、場面、場面で飽きないようになっている。

第五番地 「実に微妙な辰野トシ子」

コミック 第一巻第6話「辰野トシ子は砕けない」
コミック 第四巻第33話「実に微妙なカード」

辰野が映画チケット手に入れて喜んでいる場所と歩鳥が辰野からチケットを貰って喜んでいる場所が同じ場所で喜んでいるなどの場面を意識した演出に美術室での歩鳥の叫びとともにキャンバスに文字が浮かび上がる演出。

恋する乙女である辰野が映画のチケットを真田に渡そうとするだけの内容を面白く着色している。 ついでに辰野がメイド服で歩いている足が交差しながら動く女性の動きや真田に話しかけるときの蝉の声に合わせて真田のバックに青空になり、辰野が亀田先生への言い訳の際はバックミュージックに合わせて花吹雪が飛ぶなどの細かい演出に何度も見てしまう。

ただひたすらに辰野の心の動き合わせた演出であるだろうが、この辺が監督の能力が出てくるのだろうか。監督がどんな仕事をしているかを知らないから断言はできない。

後半

歩鳥の弟である猛と伊勢崎の話 同級生で特につながりがない伊勢崎が猛の家にいきなり遊びに来る。

はたから見ていると猛への好意が簡単にわかるが当の猛は最初から最後までなぜ遊びに来たかが分からずに悩んで答えはでない。

思い返すと小学生の時期は女の子に対してまさに不可解な生物としての印象がある。

それでも猛の態度は小学生にしては精神年齢が高い伊勢崎の遊びに来た時と学校での態度は両極端なのは、クラスでの女子リーダーであることと恥ずかしさからの態度ととってよいのだろうか。

同級生の女の子の苗字は知っているが名前は出てこないて、女子に興味を持っていない時期の男子ならではで、自分でもあったような記憶がある。 私が記憶力がないだけかもしれないが・・・

第六番地「パンドラメイドサービス」

コミック 第三巻第20話「パンドラの箱」
コミック 第二巻第17話「主張メイドサービス」

三日早く辰野の誕生日祝いの話。
ついでに亀井堂静が登場 みんなの誕生日を聞いていると紺先輩の誕生日だったという事実に気まずくなる喫茶店が凍り付くとりあえず、亀井堂の古道具屋でもらった仮面でことをごまかそうとするがタイトルは内容とほとんど関係ない、というか主題は仮面では?

後半

高校の授業でホームページを作るついでに、シーサイドのホームページを作る完成させるために真田の家のパソコンを利用しにいくついでに紺先輩の風邪の見舞いに、ただそれだけの話なんとなく面白いとは思うが何が面白いのかが分からない。

第七番地「愛のナイトウ避行」

コミック 第一巻第5話「愛の逃避行」
コミック 第二巻第16話「ナイトウォーカー」

真田が欲望のためにバスで学校付近では下りずにそのまま終点まで行く話
男キャラが中心になるときは、心の葛藤の描写があり学校をさぼるという話になったときの狭い通路から広がった場所へと移動していくのは真田の悶々とした気持ちが解放された瞬間を描いていると思われる。

遠くからカメラ視点が主人公に近づくように動いているように見せかけて実は下のタイルだけが動いて、嵐山や真田のサイズは一向に近づかないこの演出が多くの話で多用されている。

ついでに、歩鳥が乗ってから料金表が半分ほど金額が表示されているから終点はそこまで離れた場所ではないと思われる。

後半

猛が眠くならないので歩鳥と一緒に夜の街を散策する。
とりあえず、ボディーガードとして連れて行こうとした真田が切れてアシュラとなって金属バットを振り回すカゲが遊びすぎと思いながらもこれぐらいされると中身が何もない日常作品と思えてくる。

流れとして
家 → シーサイド → 真田の家 → ラーメン → コンビニ

第八番地「全自動楽団」

(アニメオリジナル)「全自動世界」
コミック 第三巻第21話「迷路楽団」

今回初めて気づいたが、OPでの監督たちを紹介する場面で店長がメニューを閉じる演出が素晴らしいことに

物語も中盤で水着回と行きたいところだが、原作になかったようで紺先輩がプールに行くタイプでもないし作品の方向性から合わないと思ってか予想外のコインランドリーでの主要キャラの下着シーン、しかも乾燥機で下着が回っている。なんともない展開である。

このシーンはどうでもいいがコインランドリーの中にある自動販売機ネタが面白いうどんにサンドイッチを買って食べるというニコニコ動画にありそうなネタでうどんは私も買ってたべたことがあるが、これが意外においしいしっかり味わうとそこそこの味しかしないが、変わった場所での食事は確かに美味しかった。

なので、歩鳥の感想に共感できる私はより面白く感じる。

後半

学園祭のステージで音楽を演奏する。
言ってしまえばそれだけだが、その恰好はメイドで楽器はベース、アコーディオン、ドラム、ギターではなくバイオリンとハチャメチャなグループに紺先輩のメイド服だけミニスカートで一番似合っていることだけ感想としておく

OPのストッキングを上げるシーンに艶ぽさを感じたが紺先輩のメイド姿もエロスを感じるのは私だけだろうか。

第九番地 「激突!大人買い計画」

コミック 第四巻第32話「激突!妖精VS死神」
コミック 第九巻第71話

南三中の卓球部は変人ばかりかと思わせるのは置いといても針原の扱いがおかしい、不自然な影に劇画風の演出、一緒に卓球をしている辰野との演出違いが目立つ、間違いなく新房監督たちの遊びだと思う。

他の作品でも同じようなことをしているし

後半

コミックでも1,2を争うほど好きな話なのだが、それでも町は廻っているの中はたまにSFネタを使っているが、その中でも亀井堂静を中心にべちこ焼を探してコンビニ3件、お取り寄せの電話に現地付近まで探しに行くというそれでも町は廻っているは商店街を中心にしているのでかなり珍しい話、見どころは間違いなく亀井堂静が旅館についてからの展開に引き込まれる。

歩鳥がめんどくさくなって行った推理がばっちりと当たっているのがシュールというかユーモアがあると思わせる。

べちこ焼は食べてみたい、あの毒々しい色は駄菓子でもたぶんないだろう。

第十番地「穴ツッコミじいさん」

コミック 第二巻第18話「穴」
コミック 第三巻第28話「ツッコミじいさん」

普段のキャラクターと違う歩鳥、平凡が嫌いなのかと紺に怒鳴るところを見ていると普段と違うし言っていることも普段と逆のことを言っている。
自分が巻き込まれていないと囃し立てる歩鳥だが、実際に巻き込まれるともうどうしようもないと混乱状態のままで学校に紺先輩に絡まれるというところに普通女子高生らしさを感じさせる。

宇宙人の設定を見ると、白いのを正義の味方と思ってしまうのはウルトラマンの影響かな?

後半

じいさんが死ぬときの演出や映像の合間に入れられている演出が新房監督らしい演出を思わせる。

展開自体は死んだじいさんが10年たっても成仏できずに商店街をうろうろして商店街の住民たち誰も見ていない行動を観察する。
それと細かい点で商店街の歩道と道路のタイルが違ったり畳をしっかりと描かれている。こういったところがしっかりしていると作品の良質さを感じさせる。

それと真田の神様への願いは、言いたいことがわからん。

第十一番地「紺先輩号泣の夏」

コミック 第 二巻 第19話「ジョセフィーヌの夏」
コミック 第 六巻 第49話「紺先輩の静かな怒り」

コインランドリーでのお色気回があったのでないと思っていたないと思っていた水着回とはいえそこに色気は皆無、紺先輩も少し引きのところにいたために色気を感じない。
この水着シーンよりもオープニングのガータベルトを引き上げるところのシーンのほうが色気があるように思える。

今回はタヌキにしか見えないジョセフィーヌ(犬)がタイトルに歩鳥のお父さんと一緒に散歩をするのだが、お父さんのモノローグとは全然違ったことが起きるというわかりやすいネタ

そして数学の補習で森秋先生の胃を犠牲に歩鳥に分かりやすく数学を教えようとするが当たり前ではあるが無理である。

最後にジョセフィーヌによる家での格付けが示されるのだが、お父さんと歩鳥の散歩の仕方をみるとなんとなくだが納得してしまう。

今回は、小ネタのビンボウくんがアイキャッチ代わりに差し込まれている。
どう見てもカネモチさんの行動が想像の斜め上を行っている。

紺 伝助の表札から始まるお色気シーンのはずなのだが、歩鳥であることがわかると一気に冷静に戻ってしまう。
今回は紺先輩のアパートで歩鳥が好き勝手にやっているシーンから始まる前半の海の前日の話、それと歩鳥たちが海に行っている間の喫茶シーサイドでの辰野と真田の日常、辰野の告白できないのはもはや日常でしょそして真田との会話の噛み合わないところも二人の日常だと思う。

ついでに、歩鳥の味噌汁に砂糖はどれだけ料理をしていないかが分かる発言ではあるが、少量なら飲めないことのない砂糖を入れても

第十二番地「それ町」

コミック 第 二巻第 13話「それでも町は廻っている(前編)」
コミック 第 二巻第 14話「それでも町は廻っている(後編)」

歩鳥の万年筆切断事件から始まる。高級万年筆のモンブランに虫眼鏡をくっつけるために改造する。もちろん歩鳥はその万年筆が高級であることを知らないために悲しい出来事(w

万年筆を夏までに用立てるために大賞500万円の小説の大賞に応募、結果が分かるのが3か月後で間に合う浮かれるが、そんな奴に小説の賞が取れるはずもなく第一次審査であえなく落選と相成りさらに運悪く伏せたところを車が歩鳥を弾いて人生終了となりました。

ゼリー島殺人事件は漫画でたまに出てくるけれども、作品としてどうなのとしか言いようがない子供向けのネタのように感じるがよくよく考えるとシュール

後半

あの世へ行った歩鳥はお役所仕事で天国へ、あの世の光景が作者の趣味が出ている看板の演出でなんとなくだけど昭和の光景を思い起こす。人が一人身近な人を亡くすと周囲の人がどう行動するかが丁寧に演出されている。

最終話らしく、話のフラグや心情を電気や背景などで誰もが分かるように細かく演出しており新房監督らしい作品に思える終わり方をしている気がする。

綺麗な映像で観たい人は

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