それでも町は廻っている
それでも町は廻っている

石黒正数先生の漫画「それでも町は廻っている」で日常とSF・ミステリーをところどころ散りばめた商店街と喫茶店でのコメディーがアニメになった作品。漫画はついに完結したので漫画もオススメです。

アニメ「それでも町は廻っている」感想と簡単な内容のあらすじコミック原作の日常とSF・ミステリーをところどころ散りばめた商店街と喫茶店でのコメディがアニメになった作品。

なにをおもったかメイド喫茶なるものが儲かると聞いた喫茶店のマスターである磯端ウキは子供のころから今まで食べたカレーの代金を歩鳥に払えないのならメイドになれとせまり、歩鳥はメイド喫茶シーサイドで働くことに。

喫茶店がメインの作品に思えるが町というか商店街がこの作品の舞台であり、この商店街で歩鳥の視点を中心とした日常作品、SFもオカルトなどの様々なネタすべてを入れ込んでいる。アニメは何も考えずに見ても面白いし、いろいろなネタとフラグが仕込まれているのでそれを探してもいいかもしれない。

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登場人物

嵐山 歩鳥(あらしやま ほとり)主人公(ドジ) 真田 広章(さなだ ひろゆき)歩鳥の幼馴染 辰野 俊子(たつの としこ)歩鳥の同級生で同じアルバイト仲間 針原 春江(はりばら はるえ)同級生 紺 双葉(こん ふたば)ひとつ上の先輩 磯端 ウキ(いそはた ウキ)メイド喫茶シーサイドの店長 森秋 夏彦(もりあき なつひこ)担任の教師 嵐山 猛(あらしやま たける)歩鳥の弟 伊勢崎 恵梨(いせさき えり)猛の同級生の女の子 亀井堂 静(かめいどう しずか)古道具屋の若い女主人 これ以外のキャラはおまけで覚えておかなくても問題なし

第一番地「至福の店ビフォア」

コミック 第一巻第1話コミック 第一巻第2話 アニメの第一話と最終話は基本的に力が入ったものであるが、こちらも御多分をもれずに、アニメだからできる自由自在のカメラ視点で演出されるのはとても楽しい。テーブルの下からのテーブルの上への視点の移動に、教室でのカメラが嵐山たちに寄っているようで実はほとんど動いておらず、机と椅子だけが寄ってきてフェードアウトしていく演出に作品のテイストを感じる日本のテレビドラマもこれぐらいの演出をしてほしいものである。 気になった教室シーンは『ぱにぽにだっしゅ』を思い出させるなんておもっていると監督が同じ新房監督だったので納得する。 ストーリーは、 歩鳥が働いているメイド喫茶を見に来た辰野がメイド喫茶と歩鳥のメイドとしての応対があまりにひどかったことを受けて歩鳥の教育をかってでるが真田が喫茶に通っていることをしるとアルバイトをすることを店長に申し出て働くことに決まる。 歩鳥にメイドの心得を教える際に一瞬、ゴッホの絵が出てくるがこの絵が表すように混乱を極めたギャグシーンが連続的に続く。シーサイドにかかっている絵はすべて有名な作品ばかりだが統一性は一切ない。 後半 担任である森秋にアルバイトのことを知られ、辰野がメイドの接待でその場を濁そうとする。最後は、歩鳥の行動の理不尽さに許可を取らずにアルバイトしていたことへの問題をわすれて歩鳥に理不尽の行動について問いただしはじめる。 最後に、ナレーションがとても素晴らしい。

第二番地「セクハラ裁判」

コミック 第一巻第3話コミック 第一巻第8話 AKIRAの「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」のネタはどれだけの人が元ネタを分かったのか気になるところだ。1話ほど特殊な演出はないが、コップの中に映る水に映る辰野や落ちてくる氷を通して映る警官など演出が素晴らしい。 ストーリーは、 ”歩鳥、おつかいに行くの巻”てタイトルが相応しい内容ではある。 まぁ、おつかいは達成できないところが歩鳥らしいと感じさせられるが歩鳥の行動を見ていると大人になるとなんでそんな行動をと思わせられるが高校時代を思い返すと、似たような行動をしていることを思い起こさせる。 この微妙な匙加減が日常的?な内容が面白とおもうのだろうか。 後半 歩鳥がメイド喫茶シーサイドの客層を増やそうと本人は気づいていないが犯罪ぎりぎりのバカな行動、本人は気づいてないようだけどw 最後には垂れ幕をお店にかけるために作るが次回には無くなっている一発ネタ、喫茶店の前の店はお好み焼き屋だったのかなんてどうでもよいことが感想と歩鳥がおバカであることを見ている人に印象付けるための話 前半で次の話で出てくる紺先輩が一瞬出ている。 あとは食事のツケは1年が有効期限だったような気がする。

第三番地「猫省年」

コミック 第一巻第4話コミック 第一巻第11話 とりあえず、カメラ視点の演出が面白いがそれ以上に最初に入るナレーションが素晴らしい話に合わせたよい語りである。その話を見た後にもう一度聞くとよい言葉をチョイスしているなと思ってしまう。 反射したり雨が映り込む演出、天井のライトからの喫茶店内のカメラ視点に雷などなど、間違いなくアニメとして必要がない物だがそれがこの作品の面白さだと思う。 作画は死ぬ思いだったんだろうなとは思うが・・・ この作品の良いところは背景や小さな箇所に気づきにくい演出が多いいのがよい、一度だけですべて気づく人はいるのだろうか。 今回は目と目を掛けた一発ネタとしかいいようがない。 森秋先生の祖父が描いた絵の謎を解く話、ところどころに細かな演出があるところに注目すべき話、なのでアニメをもっと簡略化して演出する監督であったらまた話の様相もガラリと変わっていたと思われる。 森秋先生が嫌いなパソコンのイルカは世界でも最も嫌われたイルカなんだろう・・・私も嫌いだ、ヒントじゃなく答えを寄こせ!! 後半 紺先輩が登場、猫が狭いところに入ったらでてこない。 紺先輩のジャージ姿は男の子にしか見えないのは置いておいて、歩鳥と紺先輩のシーンになると雪が降っているが、雪を降らす演出はデジタルだからできる演出なのだろうかそれとも、ひとつづつ処理しているのか?ということが気になる。 なお、玉ねぎは人間以外の生物は食べるべきではない「アリルプロピルジスルファイド」という毒素があるため絶対に動物にあげてはいけません。

第四番地「呪いの方程式」

コミック 第一巻第9話コミック 第三巻第25話 朝の番組の最後にある占いは昔ぐらい3つぐらい見ていた気がする。 大抵、見た日は最下位なことが多いいような気がする。 学校での教室での演出や廊下をあるシーンはループしているのは新房監督らしい演出が監督の個性を感じる。 ストーリー 森秋先生の子供のころの回想は理不尽だが小学校はあんな感じだった気がする。黒板の名前を使ったネタは上手すぎるし、遠まわしながらも歩鳥の説得方法の優しさを感じるが、言われている歩鳥は理不尽に感じているだろうな”あほ”だから。 なんだかんだで森秋先生はギャグのセンスがあるように感じるのは私だけだろうか。 ちょいちょいSF思考のネタを挟むのはこれからのネタのための予備準備のような気がする。 後半 いきなり第三巻まで飛ぶのは森秋先生つながりのようで、やはり森秋先生が出る回はギャグ回として面白い。カメラ視点がコロコロと変わるのは作るほうは大変だろう。アニメを最近になってみるようになったが、他の作品にはない細かい演出や視点を意識しているために、場面、場面で飽きないようになっている。

第五番地 「実に微妙な辰野トシ子」

コミック 第一巻第6話「辰野トシ子は砕けない」
コミック 第四巻第33話「実に微妙なカード」 辰野が映画チケット手に入れて喜んでいる場所と歩鳥が辰野からチケットを貰って喜んでいる場所が同じ場所で喜んでいるなどの場面を意識した演出に美術室での歩鳥の叫びとともにキャンバスに文字が浮かび上がる演出。 恋する乙女である辰野が映画のチケットを真田に渡そうとするだけの内容を面白く着色している。 ついでに辰野がメイド服で歩いている足が交差しながら動く女性の動きや真田に話しかけるときの蝉の声に合わせて真田のバックに青空になり、辰野が亀田先生への言い訳の際はバックミュージックに合わせて花吹雪が飛ぶなどの細かい演出に何度も見てしまう。 ただひたすらに辰野の心の動き合わせた演出であるだろうが、この辺が監督の能力が出てくるのだろうか。監督がどんな仕事をしているかを知らないから断言はできないが 後半 歩鳥の弟である猛と伊勢崎の話 同級生で特につながりがない伊勢崎が猛の家にいきなり遊びに来る。はたから見ていると猛への好意が簡単にわかるが当の猛は最初から最後までなぜ遊びに来たかが分からずに悩んで答えはでない。思い返すと小学生の時期は女の子に対してまさに不可解な生物としての印象がある。それでも猛の態度は小学生にしては精神年齢が高い伊勢崎の遊びに来た時と学校での態度は両極端なのは、クラスでの女子リーダーであることと恥ずかしさからの態度ととってよいのだろうか。 同級生の女の子の苗字は知っているが名前は出てこないて、女子に興味を持っていない時期の男子ならではで、自分でもあったような記憶がある。 私が記憶力がないだけかもしれないが・・・

第六番地「パンドラメイドサービス」

コミック 第三巻第20話「パンドラの箱」コミック 第二巻第17話「主張メイドサービス」 三日早く辰野の誕生日祝いの話。ついでに亀井堂静が登場 みんなの誕生日を聞いていると紺先輩の誕生日がその日だったと事実に気まずくなる喫茶店が凍り付くとりあえず、亀井堂の古道具屋でもらった仮面でことをごまかそうとするがタイトルは内容とほとんど関係ない、というか主題は仮面では? 後半 高校の授業でホームページを作るついでに、シーサイドのホームページを作る完成させるために真田の家のパソコンを利用しにいくついでに紺先輩の風邪の見舞いに、ただそれだけの話なんとなく面白いとは思うが何が面白いのかが分からない。 とりあえずなんとなく面白い気がするだけ