それでも町は廻っている
引用:それでも町は廻っている 第1巻 表紙

石黒正数先生の漫画「それでも町は廻っている」で日常とSF・ミステリーをところどころ散りばめた商店街と喫茶店でのコメディーがアニメになった作品。漫画はついに完結したので漫画もオススメです。

「それでも町は廻っている」コンパクト・コレクション Blu-ray

登場人物

嵐山 歩鳥(あらしやま ほとり)
主人公(ドジ)

真田 広章(さなだ ひろゆき)
歩鳥の幼馴染

辰野 俊子(たつの としこ)
歩鳥の同級生で同じアルバイト仲間

針原 春江(はりばら はるえ)
同級生

紺 双葉(こん ふたば)
ひとつ上の先輩

磯端 ウキ(いそはた ウキ)
メイド喫茶シーサイドの店長

森秋 夏彦(もりあき なつひこ)
担任の教師

嵐山 猛(あらしやま たける)
歩鳥の弟

伊勢崎 恵梨(いせさき えり)
猛の同級生の女の子

亀井堂 静(かめいどう しずか)
古道具屋の若い女主人

これ以外のキャラはおまけで覚えておかなくても問題なし

第七番地「愛のナイトウ避行」

コミック 第一巻第5話「愛の逃避行」
コミック 第二巻第16話「ナイトウォーカー」

真田が欲望のためにバスで学校付近では下りずにそのまま終点まで行く話
男キャラが中心になるときは、心の葛藤の描写があり学校をさぼるという話になったときの狭い通路から広がった場所へと移動していくのは真田の悶々とした気持ちが解放された瞬間を描いていると思われる。

遠くからカメラ視点が主人公に近づくように動いているように見せかけて実は下のタイルだけが動いて、嵐山や真田のサイズは一向に近づかないこの演出が多くの話で多用されている。

ついでに、歩鳥が乗ってから料金表が半分ほど金額が表示されているから終点はそこまで離れた場所ではないと思われる。

後半

猛が眠くならないので歩鳥と一緒に夜の街を散策する。
とりあえず、ボディーガードとして連れて行こうとした真田が切れてアシュラとなって金属バットを振り回すカゲが遊びすぎとおもいながらもこれぐらいされると中身が何もない日常作品とおもしておもしろくおもえてくる。

流れとして
家 → シーサイド → 真田の家 → ラーメン → コンビニ

第八番地「全自動楽団」

コミック 第 巻第 話「全自動世界」(アニメオリジナル)
コミック 第三巻第21話「迷路楽団」

今回初めて気づいたが、OPでの監督たちを紹介する場面で店長がメニューを閉じる演出が素晴らしいことに

物語も中盤で水着回と行きたいところだが、原作になかったようで紺先輩がプールに行くタイプでもないし作品の方向性から合わないと思ってか予想外のコインランドリーでの主要キャラの下着シーン、しかも乾燥機で下着が回っている。なんともの展開である。
このシーンはどうでもいいがコインランドリーの中にある自動販売機ネタが面白いうどんにサンドイッチを買って食べるというニコニコ動画にありそうなネタでうどんは私も買ってたべたことがあるが、これが意外においしいしっかり味わうとそこそこの味しかしないが、変わった場所での食事は確かに美味しかった。
なので、歩鳥の感想に共感できる私はより面白く感じる。

後半

学園祭のステージで音楽を演奏する。
言ってしまえばそれだけだが、その恰好はメイドで楽器はベース、アコーディオン、ドラム、ギターではなくバイオリンとハチャメチャなグループに紺先輩のメイド服だけミニスカートで一番似合いっていることだけ感想としておく

OPのストッキングを上げるシーンに艶ぽさを感じたが紺先輩のメイド姿もエロスを感じるのは私だけだろうか。

第九番地 「激突!大人買い計画」

コミック 第四巻第32話「激突!妖精VS死神」
コミック 第九巻第71話

南三中の卓球部は変人ばかりかと思わせるのは置いといても針原の扱いがおかしい、不自然な影に劇画風の演出、一緒に卓球をしている辰野との演出違いが目立つ、間違いなく新房監督たちの遊びだと思う。

他の作品でも同じようなことをしているし

後半

コミックでも1,2を争うほど好きな話なのだが、それでも町は廻っているの中はたまにSFネタを使っているが、その中でも亀井堂静を中心にべちこ焼を探してコンビニ3件、お取り寄せの電話に現地付近まで探しに行くというそれでも町は廻っているは商店街を中心にしているのでかなり珍しい話、見どころは間違いなく亀井堂静が旅館についてからの展開に引き込まれる。

歩鳥がめんどくさくなって行った推理がばっちりと当たっているのがシュールというかユーモアがある思わせる。

べちこ焼は食べてみたい、あの毒々しい色は駄菓子でもたぶんないだろう。

第十番地「穴ツッコミじいさん」

コミック 第二巻第18話「穴」
コミック 第三巻第28話「ツッコミじいさん」

普段のキャラクターと違う歩鳥、平凡が嫌いなのかと紺に怒鳴るところを見ていると普段と違うし言っていることも普段と逆のことを言っている。
自分が巻き込まれていないと囃し立てる歩鳥だが、実際に巻き込まれるともうどうしょうもないと混乱状態のままで学校に紺先輩に絡まれるとうところに普通女子高生らしさを感じさせる。

宇宙人の設定をいると、白いのを正義の味方と思ってしまうのはウルトラマンの影響かな?

後半

じいさんが死ぬときの演出や映像の合間に入れられている演出が新房監督らしい演出を思わせる。

展開自体は死んだじいさんが10年たっても成仏できずに商店街をうろうろして商店街の住民たち誰も見ていない行動を観察する。
それと細かい点で商店街の歩道と道路のタイルが違ったり畳をしっかりと描かれている。こういったところがしっかりしていると作品の良質さを感じさせる。

それと真田の神様への願いは、言いたいことがわからん。

第十一番地「紺先輩号泣の夏」

コミック 第 二巻 第19話「ジョセフィーヌの夏」
コミック 第 六巻 第49話「紺先輩の静かな怒り」

コインランドリーでのお色気回があったのでないと思っていたないと思っていた水着回とはいえそこに色気は皆無、紺先輩も少し引きのところにいたために色気を感じない。
この水着シーンよりもオープニングのガータベルトを引き上げるところのシーンのほうが色気があるように思える。

今回はタヌキにしか見えないジョセフィーヌ(犬)がタイトルに歩鳥のお父さんと一緒に散歩をするのだが、お父さんのモノローグとは全然違ったことがおきるというわかりやすいネタ

そして数学の補習で森秋先生の胃を犠牲に歩鳥に分かりやすく数学を教えようとするが当たり前ではあるが無理である。

最後にジョセフィーヌによる家での格付けが示されるのだが、お父さんと歩鳥の散歩の仕方をみるとなんとなくだが納得してしまう。

今回は、小ネタのビンボウくんがアイキャッチ代わりに差し込まれている。
どう見てもカネモチさんの行動が想像の斜め上を行っている。

紺 伝助の表札から始まるお色気シーンのはずなのだが、歩鳥であることがわかると一気に冷静に戻ってしまう。
今回は紺先輩のアパートで歩鳥が好き勝手にやっているシーンから始まる前半の海の前日の話、それと歩鳥たちが海に行っている間の喫茶シーサイドでの辰野と真田の日常、辰野の告白できないのはもはや日常でしょそして真田との会話の噛み合わないところも二人の日常だとおもう。

ついでに、歩鳥の味噌汁に砂糖はどれだけ料理をしていないかが分かる発言ではあるが、少量なら飲めないことのない砂糖を入れても

第十二番地「それ町」

コミック 第 二巻第 13話「それでも町は廻っている(前編)」
コミック 第 二巻第 14話「それでも町は廻っている(後編)」

歩鳥の万年筆切断事件から始まる。高級万年筆のモンブランに虫眼鏡をくっけるために改造する。もちろん歩鳥はその万年筆が高級であることを知らないために悲しい出来事(w

万年筆を夏までに用立てるために大賞500万円の小説の大賞に応募、結果が分かるのが3か月後で間に合う浮かれるが、そんな奴に小説の賞が取れるはずもなく第一次審査であえなく落選とあいなりさらに運悪く伏せたところを車が歩鳥を弾いて人生終了となりました。

ゼリー島殺人事件は漫画でたまに出てくるけれども、作品としてどうなのとしか言いようがない子供向けのネタのように感じるがよくよく考えるとシュール

後半

あの世へ行った歩鳥はお役所仕事で天国へ、あの世の光景が作者の趣味が出ている看板の演出でなんとなくだけど昭和の光景を思いおこす。人が一人身近な人を無くすと周囲の人がどう行動するかが丁寧に演出されている。

最終話らしく、話のフラグや心情を電気や背景などで誰もが分かるように細かく演出しており新房監督らしい作品に思える終わり方をしている気がする。