街角でのインタビューは小さな生き物にも心があってほしいと考える人が多いいのは日本人らしいもの。


又吉が火にも心があると言っているのを聞いて、辞書を燃やすと辞書に書かれていた情報は燃やした灰の中に含まれているという考え方があることを思い出した。

心とはなにかという大前提が決まらない限りダンゴムシに心はあるのかという命題に答えは出ない。脳で情報を精査して作られるのが心とも考えられるが、人は痛いと感じると痛いと叫んだり、痛い場所を痛い箇所を押さえたりするが実は脳で判断する前に体が先に動いてから情報が脳に行く前に体は反応する事がわかってきている。

脳で感情が作られるなら心に任せて反射的に動くことは体の反射したあとに情報が脳に言っていると考えられるので心がどこにあるのか心とは何なのかを考えても答えが出てこない。


それとは別にしてダンゴムシはカニに近い生物であり、ダンゴムシには脳がないがそれでも心がないとしないような心の動きを信州大学学術研究院准教授・森山徹は見つけた。

その研究でダンゴムシの交替性転向反応を延々と繰り返す実験でこころがあるのではないかという判断をした。30分続けると交替性転向反応を辞めて、壁を登って迷路の外にでてしまう。

このことからダンゴムシは壁を登るという自身には危険な行動をおこなう。ダンゴムシは乾燥に弱いことから壁を登るというのは危険な行為ながらもその危険を犯すことから心の1つの動きと森山徹は考えた。

正直、この反応は単純な生物として同じ行動を繰り返す中でのランダム性として行うことで種の生存可能性を増やしているだけと考えるのが生物学的に考えられる。

心があるのではないかという哲学的な問題の前に生物学にも情報を調べ他の生物ではどういった行動をするのかを比較検討が語られていない。

もしかしたら他の生物でも同じ行動をするならそれは生物としての生存戦略であり、心とは一切関係ないのではないか。

森山は知性・感情・意思のほかに隠れた活動部位も心の1つだと考えているとのことだった。