NHK サイエンスZERO「長良隕石 太陽系のヒミツに迫る」感想と内容まとめ(2018年6月17日)
岐阜県で相次いで発見された鉄隕石をきっかけに、 太陽系誕生の歴史へと迫っていく回。
今回のテーマは「長良(ながら)隕石」。 身近な場所で見つかった石が、 実は太陽系初期の姿を伝える存在だったというのが非常に面白い内容だった。
岐阜で見つかった鉄隕石
火星と木星の間に存在する小惑星帯から、 多くの隕石が地球へ飛来していると考えられている。
その一部が岐阜県でも発見され、 「長良隕石」として展示されたことでニュースとなった。
展示後、「同じような石を持っている」という報告が相次ぎ、 過去の落下情報も次々に明らかになっていく。
さらに、74年前に隕石の落下を目撃したという証言も見つかり、 ロシアで撮影された隕石落下映像を見て思い出したという話も紹介された。
現在も研究者たちは、 落下地点と考えられる寺の周辺を調査しているという。
隕石はどれくらい地球に落ちているのか
実は、隕石そのものは年間数万個単位で地球へ落下している。
ただし、その多くは小さなチリのようなサイズで、 はっきり確認できる大きさのものは年間5〜6個程度しかないという。
日本国内で発見された鉄隕石は、 現在のところ51個にとどまっている。
長良隕石の起源
長良隕石の起源は、 太陽系が誕生したばかりの時代にさかのぼる。
当時形成された小惑星同士が衝突し、 砕けた破片が宇宙空間を漂い、 最終的に地球へと到達したものと考えられている。
多くの隕石が、同じ母天体の破片である可能性も指摘されている。
3日かけて切断された隕石
研究のため、長良隕石は3日間かけて切断された。
切断面には金属光沢が現れ、 特に注目されたのが ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる模様である。
この結晶構造は、 母天体の内部で非常にゆっくり冷却された場合にのみ形成される。
つまり、この隕石は母天体の深部で長い時間をかけて形成された可能性が高いということになる。
結晶構造の変化から、 どれほどの速度で冷えていったかも推定できるという点も興味深い。
宇宙を漂っていた金属の塊
長良隕石の表面は独特の模様を持ち、 装飾品のように感じるほど美しい。
かつて小惑星同士の衝突で飛び出し、 長い時間宇宙空間を漂っていたと想像すると、 実物を見てみたいという気持ちが強くなる。
まとめ:身近な場所から宇宙の歴史へ
ただの石に見えるものが、 実は太陽系誕生の痕跡を持つ存在だった。
身近な発見が宇宙の歴史へつながっていく過程を知ることができ、 科学番組としてとても面白い回だった。

