NHK サイエンスZERO「さきどり!最新科学スペシャル#2」感想と内容まとめ(2019年2月9日)

今回のサイエンスZEROは、 医療・地質・生命科学の最新研究を一気に紹介するスペシャル回。

AI医療から洞窟探査、さらには細胞同士の情報伝達まで、 ジャンルをまたいだ最前線の研究がまとめて紹介された。


AIでうつ病治療を変える研究

広島大学では、 AIと精神医学を組み合わせ、 うつ病治療を改善する研究が進められている。

うつ病は症状や状態が人それぞれ異なり、 薬の効果も個人差が大きい。 そのため、1〜2か月ごとに薬を変更しながら 最適解を探すケースが多いという。

そこで奈良先端科学技術大学院大学と共同し、 患者データを機械学習で解析。

134人分のデータをもとに、 症状のパターンをグループ分けすることで、 適切な薬の選択につなげようとしている。

データが増えるほど分類精度が上がるため、 現在も協力医師を増やしながら研究を進めているとのこと。


秋芳洞と無名穴はつながっている?

山口県の秋芳洞では、 現在も洞窟の新たな空間発見が続いている。

すでに全長9km以上が確認されており、 さらに「新空間」「新・新空間」と呼ばれるエリアも発見された。

現在確認されている長さは11kmに達し、 近くの鍾乳洞「無名穴」とつながっている可能性も出てきた。

煙を流し込んで空気の流れを確認する調査の結果、 両者が連結している可能性が高いことが分かった。

ただし、正式に一体の洞窟と認められるには 「人が通行できるサイズ」である必要があり、 現在も調査は続いている。


エクソソームの新発見

エクソソームとは、 細胞同士が情報をやり取りする際に使う 小さなカプセル状の物質。

内部にはメッセージを伝える マイクロRNAなどが含まれている。

実験では、 ゆで卵に含まれるエクソソームを マウスに投与したところ、 記憶力が向上する結果も報告された。

さらに、日本酒づくりの工程で生まれる 「もろみ」から、 免疫細胞を活性化させるエクソソームが発見された。

発酵過程で酵母が物質を取り込み、 エクソソームの性質が変化することも分かってきた。

このエクソソームは、 免疫細胞の分解酵素を 約7倍に増やす働きが確認されているという。


まとめ:科学の進歩は日常を変える

AIによる医療の個別最適化、 未知の地下空間の発見、 そして細胞レベルの情報通信研究。

一見バラバラに見える研究も、 未来の生活や医療につながっていると感じる内容だった。

こうした最新科学をコンパクトに知れるのが、 サイエンスZEROの魅力だと改めて思う。