ぼくらのアルバトロスが配給するSFアクション映画『アザーズ 捕食者』

凄腕の傭兵部隊が企業からの依頼で秘密の研究施設にいる研究者を救出することになる。施設に侵入するとそこは人影が無くなっているのだった。

ちょっとSFで怪物が出てくるアクション映画という位置づけで問題ないと思われるB級映画である。

名作から駄作まで何でも取り扱ってるアルバトロスが配給する映画、私の感覚ではアクションとかSFとかの作品はB級の駄作が多いので、見ようかどうしようか数分悩んでしまう作品。

【内容】

謎のクリーチャーと傭兵部隊が閉ざされた空間でバトルを繰り広げるアクション。巨大な研究施設でトラブルが起き、研究員の救出作戦を依頼された傭兵部隊“ブラックジャック”。施設に潜入した彼らだったが、そこには無残な死体が散らばっていて…。
(「キネマ旬報社」データベースより)

【監督】 ニコラス・メッツァナット

【出演】
エリック・ロバーツ
クリスティーナ・アナパウ
ジェームズ・C・バーンズ

【国籍】 アメリカ
【製作】 2014

【販売元】 アルバトロス

【点数】2 / 5点

視聴はNetflixで2018年5月27日

【 感想 】

まずは一言、20分ぐらいはほぼ会話らしい会話はなく淡々と進んでいく。演出としてテープの早送りのように走っているキャラが2倍速ぐらいに早くなるシーンがある。この演出結構あるのだが見ている側としては映画の中で無駄に思えるシーンはいくらでもあるのだから別のシーンをカットして短縮すればいいのではと印象がのこる。

見ていて早くなる分には大きな問題はないのだけれども、早送りのシーンではテープを早送りしているような音の効果音が入いるので違和感がある。そのたびに映画への没入感が低下していく。

あとは音楽も気になる。

映画は後半になるまで会話らしいものがほとんど差し込まれないのでボリュームの大きな音楽が、常時に鳴っているという状態にで人によっては嫌かもしれない。

曲も印象には残らないモノばかりで映画を見てから2時間も経つとどんな曲が流れていたかほとんど覚えていない。

シナリオは悪いとは思わないのだが、企業側の経営者の研究施設を破棄する決断が早過ぎて、おいおいとツッコミを入れてしまうほどだ。

まだお前が救出の依頼をした科学者生きてるんだぞ。

見どころである化け物のCGが微妙だったがこれは低予算なのだからしかがないとしても2匹の化け物が、かなり巨大なのに傭兵部隊が施設に侵入したときには血痕は残っておらず扉が1つ壊れていないのである。

四つ足で人と同じぐらいの高さになる化け物がどうやって施設内を移動して回ってるんだよ。

まさにツッコミどころである。

主要な登場人物なので仕方がないのだろうが博士とその娘だけ無傷で生きてるとかどうなと多少という思ってしまうのである。

いや、答えは分かっている。

予算がないから、この一言だろう。

借りている施設を壊すわけにはいかないし、無駄に登場人物を出すわけにもいかないんだろう。

引っかかりの部分をつらつらと書いたが悪いだけではない。

施設の入口を占拠していたテロリストとの戦闘や化け物との戦いで傭兵らしく全員に活躍する。言い換えれば全員活躍していないともいえるが・・・

作戦として意見の対立があっても主人公の意見ではなく隊長の意見が優先されたりと兵隊らしい演出、部屋へ侵入するときの掛け声といった演出は兵隊らしくてよかった。

最も重要なのは美人秘書のシャワーシーンがしっかりと入っていることがうれしいと1分ぐらはしっかりと入っている。

最後にヒロインというわけではないがサイコメトラーの能力を持った女性が一緒に行動するが普通に軍人経験のある人物として銃は撃つし、能力でテロリストの数や場所を判断するという便利さである。

普通に考えるとチートなだが、化け物や博士の娘などにはあまり効果がなく場所がわから無くなっていた。娘は接近する少し前に分かるようになるけれども。

一応使えなかった理由として基地にいる人たちの生命力が弱くなっているかららしいが、設定として邪魔になってきたからとしか思えない。

【 まとめ 】

設定や演出はそこまで悪い、編集や音楽があまり良くなかった。脚本が予算の都合で無理が出たこと、そしてあまりに仲間内での会話がないためにキャラへ設定や人間性が薄いので感情移入ができずに終わってしまった感があるのが残念なのかもしれない。