住友林業が送る築100年以上の住宅を訪ねる番組。出演には八嶋智人さん、牧瀬里穂さんと名家を説明してくれる解説者と一緒に55分間の間で1つの住宅を見て回りる。

【東京都】
・「東京タワーを造った男の邸宅「旧内藤多仲邸」」
・「新選組ゆかりの「本間家住宅」」
・「旧前田家本邸 洋館」

【神奈川県】
・小田原文学館と旧松本剛吉邸宅

【茨城県】
・荒川家住宅

【東京】

百年名家~築100年の家を訪ねる旅~ 『東洋一と謳われた洋館 壮麗なチューダー様式「旧前田家本邸 洋館」』

【建物】旧前田家本邸 洋館
【建築年】1929年 昭和4年
【分類】国指定重要文化財
【公開】

【場所】東京都駒場

【解説者】
小山工業高等専門学校 名誉教授
河東義之

【銘木を識】
大食堂で見つけたチーク材の壁パネル

東京都駒場の旧前田家本邸和館の前からスタート
”旧前田家本邸 和館”の隣にあった洋館
3年かけて復元された建物

昔は東洋一といわれた洋館の建物
広さ2万平方メートルもある庭と建物は2階建てでが下院はレンガ造りに見えるようになっている。

建物内の邪紋石の柱はすごい迫力を感じる。
天井が高く西洋よりも洋風な意匠がすさまじい。

昔は130名もの使用人がいた建物で州兵には使用人の住居があった。

シャンゼリアも凄すぎるが、その上の意匠も作ってあるのが素晴らしい。

ペアガラスがあり窓枠のなかにもう一枚窓をつけているという凄い仕掛け、断熱効果を狙ってのことだがその素晴らしさ。自分の部屋にほしい。

内部のすごさには確かに東洋一といってもいい。階段のすばらしさや壁紙の多彩さ天井の高さなど凄すぎて怖い。

「東京タワーを造った男の邸宅~早稲田大学「旧内藤多仲邸」~」

東京タワーや通天閣、名古屋テレビ塔、さっぽろテレビ塔といった鉄骨構造の電波塔の構造設計を数多く手がけた塔博士と称される人物”内藤多仲”の邸宅、早稲田大学の講堂を作っている。現在は整理がついたらできるだけ多くの人には見てもらいたいと考えているてDOCOMOMO Japanに選ばれている。

【放送日】20181125

【公開】非公開

【場所】
早稲田大学の近く

【解説者】
早稲田大学 教授 山田眞
早稲田大学 准教授 小岩正樹

邸宅は火事に強い建物として作っており、耐震壁の壁は立てた当時のままで、様々な人たちの意見をもとに意匠などを作られている。玄関の意匠性は今でもカッコいいと思わせる。玄関から階段の意匠が見えるようになっており、玄関からの視界が切り取ったように階段を見ることができる。

窓台が金属なのだが、木目を職人が書いてあり見る限りは木に見える。映像を見て拡大されても気にしか見えず凄まじすぎて何も言えない。

柱のない建物ながらも暖炉があった場所が柱のように見える。

居間は昔は畳だったが現在は絨毯になっている。和洋折衷の建物になっており、居間とダイニングの間の建枠にはガラスが収納されている不思議な建物となっていて、ダイニングとキッチンがつながっており戸棚が共用になっている。

2階でも木目が書かれた金属の扉があるこの家の目的である防火機能を忘れていない。扉の中にはモルタルが詰まっている。この扉は二重扉になっていて中はコンクリートになっている。その隣の部屋は和室で書院風の形になっており、柱があるがすべて飾り。

コンクルートのひさしの重量を減らすために意匠を作ったりしている。建物に微妙な傾斜をつくり雨どいを作っていない。

書斎はそのままの部屋になっている。書斎の堺は丸く角をとって軽くされている。

外見からは想像もつかないほど内部はモダンでていないな保存がされている。ぜひとも見ても建物。

あと1階の天井の高さも魅力的なのと金属に書かれた木目は神業

おまけ

コンクリートの入ってきたばかりのころの技術で作られたものがあり、今よりも丈夫なコンクリートが出てくる。練りや材料も今とは全然違いことから。

※DOCOMOMO Japan
モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査及び保存のための国際組織

「新選組ゆかりの「本間家住宅」~江戸中期と幕末の歴史を残す名主の家~」

【放送日】201805

【公開】
一般公開していない

【場所】
東京都 国立市

【解説者】
ものつくり大学 名誉教授 白井裕泰(しらいひろやす)

甲州街道に沿いにあり、江戸時代中期に建てられ300年近い歳月の立っている邸宅。現在は老朽化により傾きながらも残っている。幕末には新選組の近藤勇や土方歳三を訪れたことのある邸宅。

関東三大天神である谷保天満宮の拝殿を見学してからスタート
谷保天満宮と本間家のつながりがあることから本間家邸宅は現在市に寄付している。

入口は数寄屋をイメージがある趣なのだが、幕末に改築をしていることが理由

建物は食違形六間型(むつまがた)
色々なところに改築の跡があり、もともと壁だったところや押板のあとなどがあり、見るところはもともとの家の痕跡を見て回る。

ところどころに家が傾いているので不思議な感覚があるがこの家がそう遠くないうちに解体修理される。

昔の建物ながらもところどころの改築があるためにいつの時代の状態に戻すかが悩ましい。
当初復元か、幕末の復元をするかで悩ましい状態になっている。

【神奈川県】

百年名家~築100年の家を訪ねる旅~ 『武家町に建つ別荘邸宅~小田原文学館と旧松本剛吉邸宅~』

【場所】
神奈川県 小田原市

【解説者】
東海大教授 小沢朝江

【公開】
■ 小田原文学館
1階、2階が幕末志士の史料館
別邸では北原白秋関連

■ 旧松本剛吉邸宅
毎週木曜日から土曜日まで
日本庭園と茶室「雨香亭」が公開されている。
午前11時から午後3時まで

【銘木を識】

小田原文学館で1階、2階が幕末志士の史料館になっている。95歳まで来た田中光顕の別邸だった小田原では数少ない洋館を見ることができる。
別邸では和風建築で建てられており、北原白秋にかかわるものが展示されている。1階の障子ではなく小紋ガラスなのがかなり面白く。時代を考えると2階にトイレがあるの時代を考えるとほんとに珍しい

別荘の建物は鉄筋コンクリートで作られたスパニッシュスタイルで大正時代にはやったスペイン瓦をスペインから取り寄せられている。バルコニーからは本当に時代を感じさせられる風合いを感じる建物。

旧松本剛吉邸宅は現在も人が住まれている。

庭園はとても緑にあふれているのと建物のガラスがとても大きいのが特徴的。
お手洗いの水庭には石が置いてあり、竹で子牛が組まれていて外からは壁と岩を見事に融合させている。部屋の一つ一つが江戸後期の風景がそのまま感じるが床下を見るとびっくりするほど丁寧な仕事がされている。ビックリするのはかつてはそこに水が流れていたことが驚きである。

【茨城県】

荒川家住宅

【住所】茨城県下館(現在筑西市)

板谷波山の記念館は生家地にたっており一部は今も残っている。

下館では今、蔵ができる限り残して街に溶け込もうとおいう市民活動のおかげで時の蔵といった建物が残っている。

荒川家住宅(荒七酒屋)は国登録有形文化財
外見は洋風なのだけど、屋根は和風で帝冠様式の家で個人宅ではかなり珍しい。
対面には荒川住宅の荒為(あらため)と呼ばれている理由は施工主が荒川為吉にちなんだ屋号

下館にある空気の入れ替えを重視した家でコテ絵が素晴らしい住宅で人が今でも住んでいる。
面白いのは多くのものが取り外すことができるのも面白いが、

外からは洋式なために雨戸はつけ外し式で見た目重視のために手間となっている