大阪の西成区のあいりん地区の昔の名前、釜ヶ崎。そこに流れ着いてくる日雇い労働者。建設現場で必要な人数が上下する状況でここで人を1万円前後で仕事を斡旋をする手配師たち、ドヤとよばれる1000円以下で泊まることができる宿泊所。

そんな人々の光景が50年以上前から延々と続いている場所が釜ヶ崎

釜ヶ崎でおきた労働者の暴動が起きた経緯と歴史を人々にガイドすることで記憶を残していく人もいれば貸しコインロッカーのお金を払わずか払えずかわからないが消えていく人もいる。個々に住む人の人情があるような不思議な距離感を出てくる人たちから感じる。

この地域に生きている人たちの大人から子供まで様々な事情があるり、子供夜回りで子どもたちが野宿をする大人におにぎりと味噌汁を振る舞っているのを見て気づいたのは、大阪に住んでいない自分でもあいりん地区は危ない地域という意識があったが、大人がついているとはいえ子供たちが夜におにぎりを配って回ることができるだけの治安があること、此の地域に生きている人たちがいきなり怒鳴りだしたり、危険な振る舞いを一切していないことに気付かされた。


30歳超えて見るといつどうなるかがわからない世の中でどう生きるべきかを考えさせられる番組だった。

不景気が延々と続く中で日本はこれからこういった人が増えるんじゃないかと考えるとひとごとじゃないなと思えてくる。