4つのショートホラー作品1つ1つが違う方向からのアプローチでホラーを演出がされている。それは心理的な恐怖、物理的な恐怖、禁忌的な恐怖、感情からくる恐怖でなどである。どの作品がどのような恐怖を生み出しているかは見る人によって多少の変化があるだろうが、1話ごとに恐怖へのアプローチが違うためにこの作品が怖い、あの作品がダメということは言わないでおくことにする。

さて4つの作品ごとにホラーをどのように見せるかが大切ではある。ホラーの見せ方はとても重要なのだが、映像を見ていると監督が自分の描きたいものを撮ろうという気持ちが前面に出ているためか、これのどこがホラーなのかと聞きたくなるような作品もある。見てる最中に監督にこの映像のどこが恐怖を感じさせるように作ったのか解説でもしてもらわないと理解できないモノもある。

しかし、そう思ってしまうのも仕方がない。4つ違う恐怖を生み出すホラーを作れば必ず見たモノの中には真夜中に見てたあとでも、トイレに行けるし、寝るのも困らない作品もあるのである。ホラーとして失敗してコメディとしか見えない作品になっている。そこは文化の違いも影響してくるので一概にそれが悪いとはとは言ってはいけない。作品は全世界への配信がされる世の中でどれか一つでも人の心へ残ることが大切なのである。

価値観の違いによって感じる恐怖というものがある。例えば日本では死は穢れであったり不幸な出来事であったりとマイナスに捉えられてしまうものだが、インドの一部地域では死は喜びであり苦労した人が死んで次の人生ではより良い暮らしができるだろうという考え方をするところもあるのだ。(戦前の日本ではこの価値観の人はそこそこいた)

なので、4つのうち1つでもあなたの恐怖を誘う作品があったらそれでよしと考えて見てみるとよいのではないだろうか。

という擁護をしてみたが4つもあればダメな作品だと思うものがある物でそれh仕方がないことだと諦めてみたが、一番怖いのは4つの作品よりも、作品と作品の間に流れる人形劇の内容のほうが怖いと感じたので私である。

映画『XX』
映画『XX』

【作品の監督】
カリン・クサマ
ロクサーヌ・ベンジャミン
ヨバンカ・ブコビッチ
アニー・クラーク

【点数】48点

1、箱

劇場の帰りに電車で隣り合わせた紳士がプレゼントとして持っていた箱の中身を見た少年がその日から食欲を無くしてしまう。3日も食べない少年それと比較して常に食べている少年の姉、しかし少年が病院に帰って来てっ少年は姉に秘密の話を教える。その日から姉も食事をしなくなり、ついには父親も少年から話を聞くと・・・

そして少年と姉と父親は母親を夕食で食べてしまう。

箱の中身はなんだったのか謎のままであるが箱の中身は××の肉だったのかもしれない。

ifとして、家族が母親を食べずに衰弱死する話が続くとしてある。

2.誕生日パーティー

娘の誕生日の日に父親が自殺をする。それを隠そうとする母親、あの手この手と方法を考えるが人が訪ねてきたり、家政婦が書斎にきたりと重い道理に行かず何とか隠し誕生日パーティーを始めるのだが・・・

つまらなすぎて1時間後にはどんな内容だったか思い出せないとおもうような作品。監督に好き勝手させて失敗している典型な気がする。

3、崖の上から

4人の男女が自然を見に観光に行く。そこで崖の上から落とされるふりをされたり壁画のある石でケガをしてさんざんな目にある1人以外は陽気にキャンプを楽しんでいた。気分が良くなく先に休む女、彼女は夜、夢を見て化け物へと変化していく。

4.たった1人の息子

とある理由で父親から逃げる母親それから18年後、母親は息子を生み18歳の誕生日を迎えようとしていた。しかし、逃げたはずの父親の影が徐々に息子のまわりにチラつくようになり18歳の誕生日、息子は父親のもとに行くと言い出す。