フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン1

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この感想には多少のネタバレと個人的な感想となっています。
テレビ・映画などは色々な角度視点からの見方ができるものでありますので異論は全て認めております。

アメリカのドラマはとても厳しく人気がなければすぐにシリーズが終了してしまうけれどもドラマ1つ1つの掛けれられているお金が違うため演出などは日本の映画並の演出がされている。

さて、今回見たのはアメリカのドラマのフィアー・ザ・ウォーキング・デッドという作品

この作品はざっくりと

家族関係が上手くいっていない混合家族が家族関係とウイルスよってゾンビになっていく世界を生き抜く

要約すると50文字もかからずに説明することが出来る内容ながらも第一話だけあって色々な伏線が盛り込まれていると思われる。

まずはキャクターだが

第1話では
シングルマザーのマディソン
その娘で優秀なアリシア
麻薬中毒の息子のニック
マディソンの彼氏のトラヴィス

の4人が中心になっている。

見るからに問題のありそうな個性的な登場人物である。

アメリカのドラマのよいところは同じような俳優を使いまわしてドラマを作っていないのでどの俳優を見ても他のキャラを重ねることなく見ることができるのが良い。
(ただ、外人だから顔の区別が出来ていないだけかもしれないが・・・)

始まりは廃墟の教会からニックが起きる
一緒に寝ていた女性を探すために教会内を
うろつくシーンから始まる。

この作品はもともとウォーキング・デッドと呼ばれるドラマのスピン・オフ作品で、教会をニックがうろつくシーンはウォーキング・デッドと同じように世界が荒廃したあとのようなイメージを見ているものに与えてくる。

ニックが、ソンビを見つけて逃げ出だし車に轢かれるまでは映像に荒廃する前の世界をぼやけて隠されている。

もしかしたらニックが麻薬中毒であるためにソンビという幻覚を見たという演出だったのかもしれない。

作品上、ゾンビによって文明が荒廃することは分かっているため作品中にもたびたびと、ゾンビの原因となるウイルスの話が出てくる。

舞台であるロサンゼルスがそういう町なのか分からないがモチーフとしてか壁に多くの落書きがされておりニックが目覚める教会、学校、川辺に行くためのトンネルの出口など色々な場所にペイントが施されており、なんとなく、世界の荒廃をイメージさせてくる。

ストーリー

ストーリーとしてはニックが車に轢かれることで病院に入ったニックに会いに行くところから始まる。

始まったばかりなので、ゾンビの話はほとんどなく最初の廃墟の教会と最後の川辺のシーンだけがまともにゾンビが出てくるシーンとなっている。

まぁ、最初から全力でゾンビが出てくるような作品では内容で話の中心は4人の人間関係を中心として進んでいく。

流れとして病院に運ばれたニックに廃墟の教会での出来事を聞いたトラヴィスは教会へと行くとそこで大量の血の血痕を見つけ、そのことをマデォソンに話すがそういうものだと諭されてしまう。

しかし、ニックは教会の出来事が忘れられずに薬を売ってくれた男に会うために病院を抜け出してしまう。

ニックが病院を抜け出したことを知ったマディソンとトラヴィスはニックの捜索を始める。

ニックは廃墟の教会で見た原因を薬が原因と考えて売人に連絡を取って会うが売人はニックから足がつくことを恐れてニックを殺害しようとするのだが・・・。

1話の内容を超訳するとこんな内容になるが時間としては1時間のはずなのに1時間以上見ているような気分になる作品でこの1話に多くの情報を詰め込むことで見ている人間が長く感じてしまう。

この後の世界を描いた作品があるために作品中には少しずつ今までの生活に危険が迫っていることを感じさせてくる。

インフルエンザの流行や世界の終わりを感じてナイフを持ち歩く学生、海岸である約束をしていたが来ないアリシアの彼氏、通行止めにされる道路での事件で銃で撃たれても死なない男の映像などなど多くの伏線によってマディソンたちの周りに危機を感じさせていく。

演出としてのキャラクターの距離感が良く出ておりマディソンの家族の中に入ってきたトラヴィスとの関係がマディソンは恋人のためによく近距離にいるニックに関しても、トラヴィスとの距離感はそこまで感じさせないがアリシアに関してはトラヴィスとの関係に対してのかなりの距離感を感じさせる作中にもすれ違うことはあっても一緒いる場面はなく同じフレームに映ってもトラヴィスからかなり離れた位置におり関係をあらわしてる。

他にもニックを殺そうとした売人はレストランでニックと会ったとき、震えているが途中からは一切震えるシーンはなく
逆にニックが感情的になりそうになっても冷静になるように声を掛けてニックが目立たないようにしている。

また、トラヴィスが学生に対して授業で人間は自然に負けるといったシーンがあるが『自然=ウイルス』と捕らえることでこれからの人類の状況を連想させる。

1話からかなりの情報がつめられており見ていると1時間以上の長さを感じさせる作品。

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