2009年のスペイン映画。2007年の『REC/レック』の続編である。前作と同じくフェイク・ドキュメンタリーの手法が使われている作品で今回で2作目である。

第一作目は消防士についてまわり取材をするテレビクルーがカメラを回して人を襲う病気が感染したマンションでの出来事として撮影されている。

続編はこれに続いて、そのマンションが封鎖され警察特殊部隊を突入させるという展開であり、4人の特殊部隊プラス科学者とともにアパートへ突入する。

カメラで撮影をしている1人とあと4人という編成でマンションという1か所だけの撮影であるために同じような間取りの通路や部屋が繰り返されるが、そこで毎回襲われたり、強弱が作られていることが素晴らしい作品である。

映画『REC/レック2』

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【タイトル】REC/レック2 (字幕版)
【ジャンル】パニックホラー

【監督】ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ
【脚本】
ジャウマ・バラゲロ
マヌ・ディアス
パコ・プラサ

【制作国】スペイン
【配給】ブロードメディア・スタジオ

【REC/レック2の感想】

1作目を見ていなくても分かる展開になっており、撮影されたカメラを通して我々はアパートで起きている奇怪な出来事の謎と恐怖を理解することになる。

映画のジャンルとしてパニックホラーなのでアパートでの出来事の謎を重要視しておらず、開始20分にはアパートで起きている謎が大体わかる。

怪事件が起きた原因を証拠と対策のためにアパート中を駆け回るのだ。自分がカメラで撮影している気持ちで映画を見るべきなのだが、途中で別の人物のカメラに画面が切り替わってしまうために集中力が切れてしまうのが残念だ。

別の人物が持つカメラの撮影映像はカット編集され、度々シーンが飛ぶので映画を撮影している人物としてみることが出来なくなってしまうことはもったいない。

撮影している人物が部隊の仲間に手を貸してカメラを床に置いて撮影されている場面ではカメラに映るのは影と音声だけのシーンは前作と違い、特殊部隊として撮影よりも命令を優先するという設定もしっかりとしている。

しかし、後半では仲間が襲われていても助けずカメラで撮影を続けるようになり、撮影よりも部隊の仲間の命だろと思う場面もいくもある。

エンディングに向けての襲われている人物が死ぬような展開にしていくのは見ていてどうかと思ってしまう。

前作で襲われて居なくなる女性が部隊のカメラが壊れた瞬間にあらわれて、都合よくカメラをもってくるのであるあまりのご都合主義的をみるとガッカリしてしまう。

中盤で登場する犠牲者たちはパニックホラーとしての犠牲者として必要なのかもしれないが、シナリオとして先が予想できてしまうので必要がなかったのではないか。

彼らの役目が特殊部隊4名+科学者1名では殺されるキャラクターが少ないという理由から追加される5名の人物の扱い二しか見えない。

しかも5名のうち2名は閉じ込めた後はほったらかしで登場せずに終わってしまう。
それなら2名も襲われて死ぬべきだった。

パニックホラーとしての映画なので中途半端なシナリオを入れるよりはそのほうが盛り上がったと思う。

【映画の点数】61点

1作目を見なくても分かるように映画も作られ、ホラーとしても化け物が襲ってくるという必要な物は十分に詰め込まれた作品なのだが、カメラ視点ということで見たあとは酔うのが難点である。

あと、怪しいという女性に銃を持たすな!!